たれたれなるままに 本文へジャンプ
日高 ヤオロマップ左沢〜一五九九峰北東面直登沢〜一五九九峰〜サッシビチャリ川下降〜ペテカリ西沢〜ペテカリ岳〜キムクシュベツ川下降(2016.8.10〜14)

日高 ヤオロマップ左沢〜一五九九峰北東面直登沢〜一五九九峰〜サッシビチャリ川下降〜ペテカリ西沢〜ペテカリ岳〜キムクシュベツ川下降
2016年8月10日(水)〜14(日)
<メンバー>M内、K(他会)

初めての日高の沢はルート、天気、強力メンバーに恵まれて素晴らしいものだった。
お金がかかるのがネックだが、これはヤミツキになりそうだ。

【8/10】林道(11:30)〜橋脚(12:50)〜キムシュクベツ沢出合い(14:20)〜490m付近(17時頃)
【8/11】幕営地(4:50)〜一五九九峰北東面直登沢出合い(7:30)〜一五九九峰(13:10-13:40)〜ルベツネ北面直登沢出合い(16:20)
【8/12】林道(5:00)〜ペテカリ西沢出合い(7:10)〜大滝下(14:30)〜1050m付近(16:10)
【8/13】幕営地(5:20)〜ペテカリ岳(8:50-9時半頃)〜Bカール(11:00)〜三俣(13:00)〜540m付近(16:20)
【8/14】林道(5:10)〜歴船川本流(8:30)〜橋脚(10:20)〜林道(12:10)

【8/10】
晴れ 林道(11:30)〜橋脚(12:50)〜キムシュクベツ沢出合い(14:20)〜490m付近(17時頃)
帯広在住のIさんの車で歴船川沿いの林道を入れるところまで入る。
左岸の林道跡を1時間ほど歩いて橋脚のところから入渓。林道跡はさらに右岸に続いているようだが、どこまで続いているかは不明。入渓点で少しアブがうるさいが大したことはない。
河原をずーっと歩いてキムシュクベツ沢出合い。
キムシュクベツ沢出合いを過ぎると1ヶ所ゴルジュ帯。最初は右岸を巻こうとしたがあまり良くない。水線通しにも行こうとしたが、意外と流れが強く滝までたどり着けない。左岸から行くと割と簡単に巻けた。ゴルジュが続いているので、しばらく進んで懸垂で降りた。
予定の奥の二俣まではたどり着けないので薪の豊富にある490m付近の河原で行動終了とした。
水が緑色で濁って見えるのは何故だろうか?水の中が見にくくて少し面倒くさい。魚影は全くなし。岩はフェルトとの相性が悪いのかツルツル滑る。
夜は暖かく、シュラフカバーに入らず朝を迎えた。

【8/11】
晴れ 幕営地(4:50)〜一五九九峰北東面直登沢出合い(7:30)〜一五九九峰(13:10-13:40)〜ルベツネ北面直登沢出合い(16:20)

河原をずーっと歩いて一五九九峰北東面直登沢出合い。所々岩盤が発達して美しい。
一五九九峰北東面直登沢は出合いからずーっと滝。直登したり、巻いたりするが、それほど難しくはない。天気もいいし、開けていて明るく快適。
核心と思われる滝を越えると三俣っぽくなっている。水流の多い右に入ると谷は小さくなるが滝はまだまだ続く。水流が消えても沢型は稜線直下まで続き、最後は少しのハイマツを漕いで1599峰に出た。1599峰で大休止して展望を楽しんだ後、踏み跡のある稜線を鞍部のあたりまで北上し、沢に下降する。程なくすると沢型となる。下降を続けるとナメ滝が出てきて水線通しには下降できないので、左岸の藪を使って下降を続ける。最後は一旦沢に戻り、右岸の藪に移って1000m付近に降りた。降りたところからは稜線からも見えたガレが堆積している。826のあたりまでガレが続き足袋の足に堪える。
ガレがなくなり水流が出てきてからはペースアップして、1688峰北西面に突き上げる出合いから滝滝の沢を見送り、ルベツネ北面直登沢出合いで行動終了とした。増水には耐えられそうにないが、豊富に薪がある良い幕場。この夜も暖かかった。

【8/12】
晴れ 林道(5:00)〜ペテカリ西沢出合い(7:10)〜大滝下(14:30)〜1050m付近(16:10)
サッシビチャリ川をスタスタ下降する。巻きは、こっちかなと思ったら大抵しっかりした踏み跡がある。
興味深いヤオロマップ南面直登沢、1839峰南面直登沢、ルベツネ西面の沢を見送るとペテガリ西沢出合い。
ゴルジュに滝が連続して面白い。できるだけ水線通しに行ってダメなら巻く。藪が下の方にまであり踏み跡も明瞭で、巻きは簡単でプレッシャーはない。結構上半身がつかる部分も多かったが、天気はいいし、水も冷たくなく、たぶん水量も少ないので辛くない。泳ぎも結構あったが、途中から上下にネオプレーンを着込むと殆ど冷たさは感じなかった。
予定では1日で抜けるとなっていたが、ちゃんと登っていたら結構時間がかかって、大滝越えて少し進んだ1050m付近の素敵な台地で行動終了とした。またしても薪が豊富。この夜は少しだけ冷えた。

【8/13】
晴れのち曇り 幕営地(5:20)〜ペテカリ岳(8:50-9時半頃)〜Bカール(11:00)〜三俣(13:00)〜540m付近(16:20)
焚き火がなかなかつかず、少し出遅れた。
少し進むと倒木帯でめんどくさい。倒木がなくなると、大滝が出てくる。巻くこともできそうだが、せっかく来たのだからということでロープを出して左からKさんが登る。難しくないがヌメっているので慎重に。
この先もまだまだ小滝、ナメ滝が続いて、実に快適だ。水流がなくなってからはガレ場を詰めて、最後はしばらくのハイマツ漕ぎでペテカリから少し北の稜線に出た。
踏み跡をたどって、ペテカリ岳で大休止。快晴で暑いくらいだ。頂上にはペテカリ山荘からの方が2人いた。電波が入るのでメールを確認すると、台風接近中で明日中に安全圏にとのこと。まあ、このペースなら大丈夫だろうということで、予定のルートを進むことにする。
ここからキムシュクベツ川に下降するのだが、どのカールを降りるか議論。Aカールは本流に降りてからの本流がゴルジュ帯で大変という情報、Cカールは遠い、ということでBカールを下降することにする。1647の鞍部まで稜線を北上し、そこから藪漕ぎで下降。かなり急で藪を掴みながら慎重に下降する。岩が露出しているところを避けつつ降りると、少し沢型になっていて藪のうすいところに突き当たる。カールに向けてひたすら藪を漕ぎ、稜線から1時間弱でBカール。
Bカールからは沢型を下降すると、程なくゴボゴボと姿の見えない水流の音が。もう少し進むと水流も出てきて、ナメ滝の連続となる。天気もいいし、きれいだ。クライムダウンしたり、藪を使って巻いたりするが、問題なく下っていく。登りならスイスイ登っていけるだろう。
三俣に着くと雪渓のかけらが残っていた。ここでネオプレーンを着込む。
ゴルジュ帯は泳ぎとなるが、雪渓も水量がかなり少ないのだろう。ネオプレーンを着ているせいもあり、寒くなくゴルジュ帯でも足がつく部分もある。
1518に北から突き上げる沢の迫力はなかなか。そこを過ぎると河原が出てきて幕場を探しつつ進む。
結局、地形図でマオロマップ川の川の字のあたりの右岸側の河原で行動終了とする。後ろは段丘となっていて、いざとなった時も安心だ。幕場で少し霧雨が降った。

【8/14】
小雨のち晴れ 林道(5:10)〜歴船川本流(8:30)〜橋脚(10:20)〜林道(12:10)
歩き出すと小雨。台風が気がかりで本降りにならないことを祈りつつ進む。
ゴルジュはすべて水線通しに流されて特に苦労することなく歴船川本流に到着。安全圏に来れて一安心。小休止して、河原をひたすら歩いて入渓点到着。雨は上がり、予想に反して天気は晴れ。大休止して出発。日高の沢ともしばらくお別れ。
林道跡を歩くと、帯広在住のIさんの車が待っていてくれた、感謝!



http://warajinonakama.blog.fc2.com/blog-entry-430.html

   
inserted by FC2 system