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越後 滝ハナ沢右岸尾根〜越後駒〜小倉尾根(2017.12.30〜2018.1.5)

2017年12月30日(土)〜2018年1月5日(金)
越後 滝ハナ沢右岸尾根〜越後駒〜小倉尾根
【メンバー】S尾

越後駒から更に継続の予定でしたが、悪天のため中退。
残念でしたが、越後の風雪を体感でき色々と勉強になりました。
また、最終日は晴れてくれて展望楽しめました。
幕営した場所では携帯電波が入ったので精度の高い予報を確認できました。

<コースタイム:天気>
【12/30:雪のち曇り】銀山平(9時)〜滝ハナ沢左岸尾根p1235の北東尾根取り付き(14時頃)〜1050m付近(16時頃)
【12/31:晴れのち曇り】幕営地(6時)〜p1235(7時)〜滝ハナ沢横断(7時40分)〜滝ハナ沢右岸尾根上(9時10分)〜1560m付近(15時頃)
【1/1:雪】幕営地(7時)〜1630m付近(13時頃)
【1/2:雪、風強い⇒暴風】幕営地(7時過ぎ)〜稜線(10時50分)
【1/3:雪、暴風】停滞
【1/4:雪、風強い⇒暴風】停滞
【1/5:晴れ】幕営地(7時)〜越後駒頂上(8時30分)〜小倉尾根〜登山口(12時半頃)〜大湯(14時半頃)

<記録>
【12/30:雪】銀山平の石抱橋(9時)〜滝ハナ沢左岸尾根p1235の北東尾根取り付き(14時頃)〜1050m付近(16時頃)
浦佐から予約していたタクシーで銀山平へ。石抱橋で準備していると、除雪車が容赦なく上から雪をかけてくる。邪魔だからのけとのこと。
最初からスノーシューで膝上ラッセルとなる。最初は荷物を背負っていたがしんどいので早々に空身ラッセルに切り替える。雪で埋まった白沢を渡りやっとの思いで滝ハナ沢左岸尾根の取り付きに達する。少し上がったところで行動終了とする。

【12/31:晴れのち曇り】幕営地(6時)〜p1235(7時)〜滝ハナ沢横断(7時40分)〜滝ハナ沢右岸尾根上(9時10分)〜1560m付近(15時頃)
テントを出ると雪は止んでおり無風で穏やか。1時間で左岸尾根上に出る。ここから滝ハナ沢に向けて下降する。右岸尾根末端から取り付くのは面倒なので、取り付けそうなところを探しながら降りていく。左岸、右岸共にブッシュが降りてきていることろを見つけて雪に埋まった滝ハナ沢を横断して右岸尾根這い上がる。降りたところの上流には小滝が出ていた。
右岸尾根上に出るとやや雪が締まっており空身ラッセルから解放される。樹林帯を過ぎると再び潜るので空身ラッセルで荷物を上げていく。核心部のナイフリッジ手前となる1560m付近で行動終了とする。穴を掘って半雪洞として中にテントを張って快適。

【1/1:雪】幕営地(7時)〜1630m付近(13時頃)
雪質不安定なのでアイゼンとする。最初はコンテで進むが、クレバスにはまったところからスタカットに切り替える。
視界があまり効かないので慎重にロープを伸ばす。藪がないのでスタンディングアックスビレイでつなぐ。雪庇はさほど発達していないが、滝ハナ沢側が切れ落ちているので若干芝沢側を歩くようにする。ところどころリッジ上、若干滝ハナ沢川を歩く。晴れていれば素晴らしい高度感ではないかと思う。細かなアップダウンを繰り返し8ピッチ伸ばしたところで核心部抜けていないが、雪洞掘るのに良さそうなところあったので行動終了とする。中にテントを張って快適。

【1/2:雪、風強い⇒暴風】幕営地(7時過ぎ)〜稜線(10時50分)
昨日から結構な降雪となり、アイゼンではらちがあかないのでスノーシューとする。昨日で核心は越えていたようで3、4ピッチ伸ばしたところからコンテで進む。藪がないと平衡感覚がなくなりそう。空と雪の境目頼りに進み稜線に出た。
風雪強く稜線は歩けないので、稜線直下で雪洞掘って行動終了。明日の悪天に備えて停滞に耐えられるようしっかり掘ったつもりだったが、入り口の設計が悪かったようで雪がどんどん入り込んできて除雪に追われる。とりあえず1人は除雪、1人は食事の準備して急いで食べて雪洞を改造する。中から別の場所に入口つくり、元の入り口は塞いでどうにかなった。この作業に2時間ちょいかかり、21時過ぎに疲れ果てて就寝。一連の作業でテント張るスペースがなくなったので、そのまま寝る。

【1/3:雪、暴風】停滞
テントを張れるよう3時間ほどかけて拡張。快適。

【1/4:雪、風強い⇒暴風】停滞
進むか迷ったが停滞。徐々に風雪強くなり、稜線歩ける状況ではなくなったためよい判断だったと思う。
運動がてら除雪2回。

【1/5:晴れ】幕営地(7時)〜越後駒頂上(8時30分)〜小倉尾根〜登山口(12時半頃)〜大湯(14時半頃)
脱出の日。当初予定していたルートは日数が足りないため小倉尾根下山とする。
雪洞から出ると久しぶりの青空に日の出、感動的だ。最初は稜線をスノーシューで進むがすぐにクラストしたため、アイゼンに履き替える。大きく張り出した雪庇に気をつけながら、点在する藪を繋ぐように進む。所々潜って疲れる。極楽尾根を過ぎて少し進んだところで、ボフッという音とともに足元に亀裂が入った時はビビった。藪の踏み抜きが少々面倒でも、藪の際を進むようにする。
駒頂上で展望を楽しんだ後、小倉尾根下降に入る。幸い晴れているので雪庇のない部分がすぐに分かった。稜線から降りたところでスノーシューに履き替える。駒の小屋は2回は出ていて11月来た時と埋まり具合は変わらない印象だ。
下りとはいえ膝上まで潜るラッセルとなるので結構疲れる。尾根を降りきり、左にしか板がないおっかない橋を渡って、道路をラッセル2時間で大湯にたどり着いた。共同浴場で1週間の臭いを洗い流し帰路についた。



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