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北ア ブナ立尾根〜赤牛岳〜黒部川上ノ廊下横断〜薬師岳中央稜〜神岡新道(2017.3.11〜15)

北ア ブナ立尾根〜稜線縦走〜赤牛岳〜黒部川上ノ廊下横断〜薬師岳中央稜〜稜線縦走〜神岡新道
2017年3月11日(土)〜15(日)
<メンバー>単独

お天気にも恵まれ、当初予定のルートを歩けて満足でした。来年の3月はどこに行こうかな。

<コースタイム:天気>
【3/11:晴れ】葛温泉(7:00)〜不動岳南尾根取り付き(9:40)〜ブナ立尾根取り付き(10:30)〜烏帽子小屋(17:20)
【3/12:晴れ】小屋(4:10)〜水晶小屋(10:10)〜水晶岳(11:20)〜赤牛岳(14:40)〜姿見平(16:40)
【3/13:晴れのち風雪】幕営地(6:10)〜黒部川上ノ廊下横断(6:40)〜2600m付近(11:50)〜2750m付近のコル(14:30)
【3/14:ガスのち晴れ】幕営地(6:20)〜薬師岳(7:00)〜太郎平小屋(9:10)〜神岡新道分岐(12:10)〜神岡新道〜寺地山(15:30)
【3/15:雪】幕営地(5:50)〜打保橋バス停(10:40)

<記録>
【3/11:晴れ】葛温泉(7:00)〜不動岳南尾根取り付き(9:40)〜ブナ立尾根取り付き(10:30)〜烏帽子小屋(17:20)
葛温泉から長い歩き。唐沢岳幕岩方面のトレースあり。自転車2台も。
針ノ木西尾根に向けて不動岳南尾根にとりつくが、M内さんは体調が悪くてリタイア。
天気良いのに帰る気にはなれないので、一人の場合考えていた薬師中央稜に変更。不要な登攀具を預けて、代わりにテントなどもらいブナ立尾根から出発。
ブナ立尾根下部はうっすらトレースあり。細いけどブナがなかなかいい感じ。
ワカンをつけていたが、表面はモナカ、下は硬いので途中からアイゼンに変える。2000m付近から再びワカン。トレースがなくなり膝くらいまでのラッセルとなる。最後はバテバテになって烏帽子小屋着。
烏帽子小屋はドコモの電波入らず残念。タクシーの方によるとauもダメでソフトバンクしか入らないとのこと。

【3/12:晴れ】小屋(4:10)〜水晶小屋(10:10)〜水晶岳(11:20)〜赤牛岳(14:40)〜姿見平(16:40)
この日は赤牛を越えて姿見平まで行きたいので早めに出発。月明かりのおかげでヘッデンなしで歩ける。
風が強ければ東沢に降りてから赤牛に登り返そうかと思っていたが、快晴無風なので縦走することにする。
雪面はクラストしているか、地面が出ており歩きやすい。水晶小屋まではコースタイム通りのいいペース。快晴微風で天気は最高。
携帯で週間予報を確認すると明日は午前晴れ、その後天気崩れて金曜あたりからは回復しそうな予報。予備日含めて何とかなると踏んで薬師へ向かうことにする。
水晶直下は岩場があるが、特に問題ない。水晶から赤牛までは薬師を左に見ながら進む。薬師中央稜の核心部もなんとなくわかる。最後少しばてたが、夏に遡行した東沢を回って赤牛に到着。
赤牛からは岩の上に薄く雪が載っていて歩きにくい。
p2536を通る尾根を通り姿見平らへ。正面に登る尾根が見えて最高の幕場だ。

【3/13:晴れのち風雪】幕営地(6:10)〜黒部川上ノ廊下横断(6:40)〜2600m付近(11:50)〜2750m付近のコル(14:30)
傾斜の緩そうなところを選んで金作谷の1本上流の沢の対岸あたりに降りる。下流には水が出ている。当初取り付こうと思っていたところは雪面が割れているのが見えたりして雪崩が怖いので、少し下流側にトラバースして急な樹林帯を進む。最初ワカンだったが下が硬いのでアイゼンに変える。樹林が疎になり傾斜が緩くなってあたりでワカンに変えるが、再び下が硬くなりアイゼンに変更。
黙々と歩いて、遠くから見てもわかった核心であろう2600m付近に到着。朝は晴れていたが、完全に曇ってしまった。
南から風が当たるようで北に少し雪庇が出ている。表面のスカスカの雪をバイルで落としながら横歩きで慎重に進み、急な雪壁を登る。傾斜が緩むとリッジとなる。徐々に風が出てきた。バランスを崩さないように慎重に進むと広い雪原となる。吹雪になる中、雪壁を越えて下ると2750m付近のコル。
更に進んで頂上直下で雪洞掘ろうかと考えていたが、風が強くて引き返す。コルは丁度風が当たらないので、ここで行動終了とする。念のためブロックを積んでからテントを張る。

【3/14:ガスのち晴れ】幕営地(6:20)〜薬師岳(7:00)〜太郎平小屋(9:10)〜神岡新道分岐(12:10)〜神岡新道〜寺地山(15:30)
夜は風が強かったが、朝になると落ち着いている。ラジオを聞いてもイマイチ今日の予報が分からない。低気圧の狭間で意外と悪くない気もするのだが、外に出るとガスっていて視界はイマイチ。明るくなるまでテントの除雪で準備運動。明るくなると歩けそうなレベルの視界。風も弱いので出発する。
所々出ている岩、雪と空の境目を目印に、GPSも使って頂上へ進む。
頂上で晴れていると最高だったが、あいにくガス。でも風は弱く歩けそうなので太郎平へ向かう。
薬師山荘で携帯で予報を確認すると、今日は天気良いが明日からは冬型とのこと。今日中に神岡新道をできるだけ降りることにする。標高を下げるに従いガスが取れてきて、太郎平に着くころには完全な晴れ。薬師平から北ノ俣岳手前2500mくらいまでは膝までのラッセルで消耗する。
徐々に標高高いところのガスも取れて大展望となる。名残惜しいが神岡新道から下山する。避難小屋に着いたのが13時過ぎ。今日の方が天気がいいし、膝までのラッセルで時間がかかりそうなのでできるだけ進むことにする。寺地山までは傾斜がなく下りでもしんどいラッセル。単調な針葉樹の森が続く。どうにか寺地山まで着いて行動終了とする。ここは携帯が入った。

【3/15:雪】幕営地(5:50)〜打保橋バス停(10:40)
夜に30pほど積もったようで、昨日の自分のトレースもほとんど消えている。
p1842までは膝上のラッセルとなる。荷を軽くするため大量に飯を食ったせいか吐き気がする。p1842からは傾斜も出て、徐々に吐き気も落ち着きペースが上がる。1534で沢を横断して登り返す。ここから夏道は尾根上を進んでから沢沿いに進むようだが、直接沢から降りる。林道に出るとうっすらとトレースがある。打保橋に着いてタクシー呼んで山行が終わった。



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