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白山 大笠山西尾根〜稜線縦走〜白山〜楽々新道(2019.3.22-25)

2019年3月22日-25日
【メンバー】単独
【コースタイム】
 3/22:中宮(9時半頃)〜大笠山西尾根(11:10)〜大瓢箪山(15:10)〜大笠山(17:50)
 3/23:大笠山(5:30)〜笈ヶ岳(7:20)〜三方岩岳(11:50)〜野谷荘司山(13:10)〜妙法山(15:00)〜オモ谷渡渉(16:50)〜幕営地(17時過ぎ)
 3/24:幕営地(6:10)〜間名古の頭(8:00)〜大汝峰(13:00)〜七倉山〜小桜平避難小屋(15:50)
 3/25:小屋(5:00)〜新岩間温泉(7:40)〜白山ホワイトロード(8:30)〜一里野(9:10)
【記録】
 飯豊に行こうと思っていたのだが、東北の天気が悪いため、迷った挙句、多少は天気が良さそうで積雪期に行ったことのない白山に行ってみることにした。結果的には天気はまずまずで予定のルートを歩けて良かった。今年の雪山はほぼ終わり、来年はもう少し気合を入れた計画を立てたいと思っている。

<3/22:小雨⇒ガス>
 前夜金沢駅前に泊まって、電車・バスを乗り継いで瀬女バス停に。ここから歩くつもりだったが、バスの運転者の方がコミュニティバスがあることを教えてくれ30分ちょい待って、中宮温泉までバスで向かうことができた。歩くとなかなか大変だったと思う。
 バス停から林道に入るが、最初は雪がない。小雨は徐々に上がって天気は回復傾向。上がるにつれて雪が出てきたので途中からワカンを使う。殆ど潜らない。何回かスキー場のリフト跡をくぐり、カーブミラーのあるところから尾根に乗る。
 尾根上はブナがいい感じの森が続く。最初は動物のトレースかと思っていたが、どうやら数日前に入った人のトレースが残っている。p1339あたりには立派なブナがある。大瓢箪山の山頂標識を確認してヤレヤレ、ここまで長かった。ここからは思いのほか早く進み、どうにか日が暮れる前に大笠山に到着。山頂から少し北東に進んだところに小屋を発見。掘り起こしてドアをどうにか開けて、中に入れた。寝袋、銀マットも借りて快適な1泊だった。

林道を進む

いい感じのブナ

p1339近くのブナ

こちらもいい感じのブナ

大笠山


<3/23:曇り時々晴れ>
 出発時はガスっていたが、明るくなるにつれて視界がきくようになる。風はなく穏やかだ。雪は締まっていてアイゼンでサクサク進み、あっという間に笈ヶ岳へ。次来ることがあれば千丈平でノンビリ過ごしてみたい。
 仙人窟岳とのコルまでは痩せ尾根となり、1ヶ所段差となっているので藪を掴んで慎重に降りる。コルから先も痩せていて急登だが、特に問題はない。仙人窟岳手前は平らでいいところ、立派なダケカンバがある。国見山は北側斜面を適当にトラバースしてカット、瓢箪山を過ぎて一旦大きく下り、三方岩岳まで登り返す。三方岩岳頂上に着くと、滑走準備中のスキーヤーが1人いた。ここで電波が入ったので天気をチェック。今日の夜はから翌朝まで崩れるようだが、その後は天気良さそうなので白山方面に向かうことにする。
 野谷荘司山へはトレースあり。途中で別のスキーヤーを追い越して野谷荘司山へ。休憩もそこそこに先を急ぐ。妙法山手前のコルまでは広く緩やかな尾根が続く。コルからは急登。右に回り込みつつ登って、頂上に立つ。p1762あたりで泊まろうか迷うが、天気はいいし更に先に進むことにする。オモ谷が近くなるところで尾根を外れて、オモ谷を横断して沢を詰めることにする。沢で水を汲んで、少し進んだ木に囲まれたところで行動終了。風雪に備えて、ブロックを積んでツエルトを張った。予定よりも進めたので後半に向けて余裕が出た。

ブナがいい感じのコル付近

千丈平

笈ヶ岳

コルからの登り

仙人窟岳付近

白山方面

立派なブナとダケカンバ

三方岩岳方面

野谷荘司山から来た道を振り返る

白山は雲の中

妙法山への登り

奥に大笠山、笈ヶ岳

なだらかな尾根が続く

オモ谷へ下降

オモ谷

<3/24:風雪のち曇り時々晴れ、風強い>
 夜目を覚ますと風の唸る音が聞こえるが、風は当たらず平穏だ。雪は降っているがツエルトを埋めるほどではない。風雪だが徐々に天気が回復するので、少し遅めに6時発。30p程積もったようで、最初はワカンで進む。沢を詰めて間名古の頭の少し北に出る。尾根に乗ると結構な風。下が硬いのでアイゼンに履き替える。間名古の頭を越えて、エッチラオッチラ進む。雪は止んできたが風が強い。2300mあたりから風はますます強くなるが、徐々に青空も見えるようになる。一旦下ったコルから尾根は少し細く、ちょっと急登となる。ちょっとした岩稜も出てきて、いよいよ本山行のクライマックス。岩稜は左から簡単に巻ける。最後はカチカチの斜面を登って少し歩くと、大汝峰に到着。すごい風で写真だけ急いで撮って、御前峰へは向かわず下山にかかる。
 風に顔を向けられないので、顔だけ風から背けて七倉山手前の鞍部へ。ここでガスに包まれる。風に叩かれっぱなしで辛いので、一刻も早く高度を下げようと、四塚山方面ではなく楽々新道へ向かうことにする。p2415手前あたりから風は大分弱くなる。p2415は西側斜面を巻、p2350あたりで北東に方角を変える所は雪の段差となっており、尾根の葉入り口が非常に分かりにくい。やや急な下りを終えると、あとは広く緩やかな尾根を進んで小桜平の避難小屋へ。快適な1夜を過ごす。

オモ谷をちょいラッセル

間名古の頭

地吹雪が凄い

尾根が細くなってくるあたり

p2416越えたあたりと思う

岩稜は主に左から簡単に巻ける

振り返るとなかなか良い

最後の登り

剣ヶ峰方面

大汝峰

剣ヶ峰、御前峰方面

p2415巻き中

見返り坂

小桜平避難小屋が見える

小桜平

<3/25:晴れ>
 最終日が1番いい天気。歩いてきた稜線を眺めながらノンビリ下山する。白山は隠れて見えないのが残念だ。途中で雪に埋もれた新岩間温泉を通る。いつか泊まってみたい。導水管の急な階段を降りて、フキノトウ取って、綺麗に除雪された道路を歩いて一里野へ。30分ほどでコミュニティバスが来て、瀬女からすぐに次のバスへ。風呂に入ることもなく帰路についた。

p1776付近

日の出

大笠山方面

ダケカンバの密生地

新岩間温泉





   
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