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北ア 爺ヶ岳主稜(2020.4.11)

2020年4月11日
【メンバー】単独
 4/11:鹿島(2:50)〜東尾根p1978(6:20)〜小冷沢(6:50)〜主稜末端(7:00)〜主稜取り付き(7:50)〜主稜(8:20)〜稜線(11:10)〜爺ヶ岳中峰(11:30)〜鹿島(14時半頃)

 久しぶりの北アルプス。天気よく、景色よく楽しかった。主稜は傾斜が強いところがあるものの、痩せ尾根ではないので割と易しかった。主稜上は昨日降った新雪がくるぶしくらい、その下は硬いところが多かった。雪は安定しており条件はかなり良かったと思う。隣の北稜は長くてナカナカよさそうで、機会があれば登ってみたい。

<4/11:晴れ>
 コロナウイルスによる緊急事態宣言が出ている状況下、行くか迷うが、今シーズンはナカナカ天気に恵まれず、これを逃すと今シーズンが終わってしまいそうだったので行くことにする。日帰りの予定で、2日目は予備日。
 鹿島集落に着いた後、3時間ほど仮眠をしてヘッデンで出発。6年前の2月末に東尾根を登った時には取り付きから雪があったのだが、今回は雪なし。取り付きがよくわからず、適当な斜面を登るとp1331あたりにでた。ここから鞍部付近まで多少藪が鬱陶しかった。進んでいくと徐々に雪が出てくる。月が明るくヘッデンなしでも歩ける感じとなる。p1767からアイゼンをつける。雪面は硬く順調に進む。
 p1978過ぎたところからトラバースしていく。いくつか沢型を通り過ぎ、沢型が深くなる手前の沢型から下降する、p2198の真北あたりか。一部クライムダウンするが、小冷沢に問題なく降りることができた。降りたっところは北稜末端と主稜の中間くらい。小冷沢は硬いデブリの上に適度に新雪が乗って歩きやすかった。主稜末端から取り付くのは大変そうなので、登山大系どおり三ノ沢に入ってから3番目?のルンゼから主稜に取り付く。三ノ沢に入ってからがえらい長く感じた。ルンゼはダブルアックスで難なく登れる。主稜上に乗るとナイフリッジっぽくなっているので、右から巻く。巻くと傾斜の緩い尾根となるので大休止。
 その後は段差を2ヶ所乗り越える他は、これと言って特徴がない。暑くてへばりそうだ。2450m付近で唯一といっていいナイフリッジが出てくるので、ここは右から巻く。ここを越えると雪が深くなり、アイゼン団子がひどくなるひどくなるので、ピッケルで落としながら進んでいく。ピーク直下だけやや傾斜が強くなるが、雪庇はさほど発達していない。雪庇をピッケルでちょこっと崩して稜線に出た。
 稜線に出ると大展望。景色を楽しんで大休止した後、爺ヶ岳中峰へ。東尾根を上がってきた4人組パーティーと会話したあと、東尾根を下降する。トレースがあるので楽だ。集落に降りるところはトレースを辿り、登りとは違う道を降りる。ちゃんと道がついていたが、最後はえらい急だった。集落脇の沢水が流れている用水路で足と顔を洗って、SAにも寄らず帰宅した。本来は地元にお金を落としたいところではあるが。

東尾根から、正面に見えるのが主稜、その右が北稜

小冷沢

主稜取り付きの三ノ沢に入ってから3番目?のルンゼ

主稜上に乗ったところ、ここは右から巻く

少し進むと傾斜の緩い広い尾根となる

暑さにあえぎながら進んでいく

唯一といっていいナイフリッジは右から巻く

振り返ったところ

稜線直下
この辺は雪が深く膝ラッセル

劔方面

爺ヶ岳方面、東尾根を登ったパーティーが見える

鹿島槍方面

針ノ木方面

東尾根を下降

主稜と北稜

   
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