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奥只見・奥利根 大白沢クロウ沢アサユウ沢〜利根川水長沢文珠沢下降〜水長沢本谷(2022.8.10-12)

2022年8月10-12日
【メンバー】単独
 8/10(晴れのち雨):砂子平(6:10)-只見川渡渉(6:40)-クロウ沢出合い(8:40)-アサユウ沢出合い(11:40)-1365二俣(15時過ぎ)
 8/11(曇りのち晴れ):幕営地(5:20)-大白沢池(7:30)-p1911(10時頃)-上田代(10:30)-下田代(11:20)-ハーネス回収に上田代往復-下田代(12:10)-東ノ沢出合い(14:20)-1170m付近(15時半頃)
 8/12(曇り):幕営地(5:00)-水長沢本谷出合い(6:00)-銅の沢出合い(9:20)-平ヶ岳(12:40)-鷹の巣登山口(18:30)-砂子平(19時過ぎ)

当初は飯豊の千代吉沢の計画だったが、パートナーの体調不良で計画変更を考える。北に行くほど天気が悪そうなので、比較的天気がよさそうな奥利根周辺に行くことにした。
計画は利根川本流まで下降して剣ヶ倉沢〜平ヶ岳だったが、トレーニング不足で1日目からえらい疲れたのと、後半の天気が悪そうなのと、3日で下山したい理由もあったので水長沢本谷を詰める縮小ルートに変更した。
大白沢池、上田代・下田代の湿原巡り、そして平ヶ岳の山頂湿原を巡る良いルートで満足。1日目以外は殆ど雨にも降られず、天気にも恵まれた。
20年ほど前の妻の遡行記録(同じルートから利根川まで下降して滝ヶ倉沢から5時間の藪漕ぎで平ヶ岳に至った記録)を参考にしたが、今の妻からは想像できない体力に恐れいった。

8/10(晴れのち雨):砂子平(6:10)-只見川渡渉(6:40)-クロウ沢出合い(8:40)-アサユウ沢出合い(11:40)-1365二俣(15時過ぎ)
 レンタカーで砂子平まで。砂子平では釣り人1人が先行して出発。このところの雨で、只見川の水量は多い感じ。なかなか渡渉できず、籠渡しの少し上流でどうにか渡渉する。踏み跡になっている森の中を少し歩いてから大白沢入渓。
 大白沢に入渓すると徐々にアブが出てきて、30匹くらい?が常にまとわりついてきて鬱陶しい。いつの間にかクロウ沢出合いに近づいたあたりでアブが消えた気がする。天気は晴れで気持ちいい。クロウ沢に入ってからイワナを一匹釣り上げた。
 アサユウ沢出合いの滝は右岸を巻く。最初は踏み跡明瞭だが、途中から不明瞭となり少し上がりすぎてしまった感じで結構時間がかかってしまう。久しぶりの高巻きに加えて重荷でシンドイ。おまけに雨が降ってくる。藪伝いに沢に戻ってゴルジュ内に戻ると水は茶色に濁っていた。1時間くらいかかったかもしれない。
 ゴルジュ内を少し進むと再び登れない滝。少し戻って右岸巻き。高巻きってこんなんだったなぁと思い出す。後は高巻くようなところはなく1365二俣に到着。思ったよりも時間がかかってしまった。少し戻った右岸を幕場とし、岩の上で焚き火ができた。焚き火中に少し雨が強くなったが、ほどなく止んでくれて良かった。


アサユウ沢出合い、右岸巻き

ゴルジュ内の滝、右岸巻き

8/11(曇りのち晴れ):幕営地(5:20)-大白沢池(7:30)-p1911(10時頃)-上田代(10:30)-下田代(11:20)-ハーネス回収に上田代往復-下田代(12:10)-東ノ沢出合い(14:20)-1170m付近(15時半頃)
 いくつかの滝を越えて上の二俣を左に進む。水にぬれるところもあるが気温が高いので寒くはない。微妙な小滝に取り付いてみるが、あと1、2歩がやはり微妙でクライムダウンで戻ったりしつつ進んでいく。滝場を越えると小川の流れとなる。右岸に良い幕場あり。
 いったん伏流になったあと、小川の流れが続くと視界が開けてポンと大白沢池に出た。感動的な光景だ。ちょうどこの頃から晴れ間も見えてきた。静かで美しい大白沢池で大休止した後、先に延びる藪のかぶった沢筋を少し進んで藪漕ぎに突入する。
 久しぶりの長い藪漕ぎ。ゆっくり進んでいく。p1911の少し手前で電波が入ったので天気予報の確認。現在地とともに縮小プランに変更しまっせと連絡する。
 p1911から急な笹の斜面を降りていく。藪の合間から上田代が見えてきて期待が高まる。やがて沢筋となり進んでいくと上田代に到着。これまた素晴らしい場所で感動的だ。2度目の大休止でくつろぐ。
 少し沢を下降すると下田代というところで、右の藪がガサゴソと思ったら目の前10mほどのところにクマが現れた。幸いそのまま去ってくれた。下田代は草原に近づいているようだ。少し休憩した後、さて出発というところでハーネスをつけていないところに気づく。なんと上田代に忘れてしまったようで、空身で戻って回収する。1時間ほどのロスとなった。
 東の沢出合いまでは2回ほど右岸を巻いた滝があったと思う。きょうは天気がよく、水がキラキラして美しい。東の沢出合い付近で行動終了とするか迷うが、できれば明日中に下山したいので更に進むこととする。
 東の沢を分けると、ゴルジュ状となるが特に難しいところはない。雪渓を2つくぐって、沢が右に曲がり再び左に曲がる手前の右岸に良い幕場+河原があったので行動終了とする。幕場に着くと、ズボンの尻が派手に破けていることに気づいた。幕場では魚影なくイワナは釣れなかったが、今日は一日天気が良い中で大白沢池に湿原巡りができて満足だった。


シャワーで登る

クライムダウンで戻った微妙な滝、左岸巻き

大白沢池

大白沢池

上田代が見える

上田代

カエルに癒される

一つ目の雪渓

少し高台にある幕場

焚き火

8/12(曇り):幕営地(5:00)-水長沢本谷出合い(6:00)-銅の沢出合い(9:20)-平ヶ岳(12:40)-鷹の巣登山口(18:30)-砂子平(19時過ぎ)
 今日中に下山したいので早起きして出発。2つほどの滝を右岸から巻いて、2つ目の滝を巻いて少し進むと本谷出合いとなる。あまり良い幕場は無いように見えた。下降するので50mロープを持ってきたが使用することはなく、短い軽いものにすればよかったと少し後悔する。
 本谷1つ目の滝は右の藪から巻き、その後は適当に滝を越えていく。1198付近からは河原となり良さそうな幕場が点在する。昨日ここまで来れていれば今日は楽だったなぁと思う。
 白沢過ぎると再びゴルジュで、斜めに落ちる滝を少し戻って右岸から大きく巻く。途中から踏み跡が明瞭だった。平らな段丘をしばらく進んで、小さな沢筋から沢に戻る。
 その後は幅広のキレイな滝を念のため空身で登ったりしながら進んでいくとゴーロとなり源頭の雰囲気となる。源頭の雰囲気となってからが長く、体力不足でペースが上がらない。霧が出てきて、徐々に沢藪が覆いかぶさってくる。関東周辺の沢に記載されているように、ザレ場が見えたら左に進むと少しの藪漕ぎで平ヶ岳の山頂湿原に出た。本山行のフィナーレでアキノキリンソウが満開で素晴らしかった。平ヶ岳参照に近づくと霧は徐々になくなった。山頂には13時前に到着、1人登山者がいた。しかし、関東周辺の沢に記載されている白沢出合いから2時間はヒドイ誤情報だと思った。
 ここでも形態が通じたので下山しまっせと連絡。長い下山を開始する。姫ノ池までは良いが、ここからの延々と続くアップダウン、急な登山道に疲れ果てながらも、どうにか暗くなる前に登山口に戻れた。ここからはアブが大量に出てきたので防虫ネットを慌てて被る。ズボンだけでなくパンツも破けてしまったため、そこをアブが狙ってくるようだ。尻付近をパシパシ叩きながら進む。よほど臭いが強烈なのか、日が暮れてもアブがいなくならない。
 車まで戻って桧枝岐に向かうが、既に日帰り入浴施設は閉まっており残念。田島のコンビニで夕食を買って、道の駅で仮眠してから帰宅した。充実したが、久しぶりの重荷ということもあり一週間疲れが抜けなかった。

右岸巻き、手前のリッジから降りた

右岸巻き、少し進むと本谷出合い

1つ目の滝、右の藪伝いに巻いた

面白い感じの滝、正面を登った

斜めで面白い

左岸から大きく巻いた滝

幅広でキレイな滝、左を登った

手前を突っ張りで越えて、上段は右の藪に入った

源頭の雰囲気が長かった

山頂湿原はアキノキリンソウが満開



   
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